株はメンタルが9割
投資家脳に変わらなきゃ株は一生勝てない
Genre:株式投資・メンタル・初心者向け
著:長田 淳司
出版社:双葉社
発売日:2021年8月
評価:
概要
著者が「小型成長株」を中心に、兼業投資家に最適なトレード方法を紹介しています。
小型成長株を狙う戦略:大企業ではなく成長が期待できる比較的小さな企業に注目することで、限られた時間でもチャンスを掴みやすくする。
メンタルコントロールの重要性:技術的指針だけでなく、「勝てる投資家脳」に変わるための思考法・心構えにフォーカス。
兼業投資家としての実践性:フルタイムの専業ではない投資家でも実践しやすい時間・資金・精神面の工夫が盛り込まれている。
全体として、「勝つための技術」+「勝ち続けるためのメンタル」という両輪をバランスよく解説した構成になっています。
【読むと得られるメリット】
こんな方におすすめ
- 本業・副業・兼業など、投資に充てる時間が限られている人
- 成長株に興味があり、何となく“波に乗る”ではなく戦略的に株を買いたい人
- デイトレやテクニカル分析よりも、メンタル+長期的視点で勝ちたい初心者
- 「投資家マインド」を整理して学びたい人
読むメリット
- 小型成長株を含む具体的な銘柄選びの視点が得られる
- メンタルのブレを抑え、長期的に勝ち続ける思考法が身につく
- 兼業投資家でも無理なく実践できる投資スタイルのヒントが掴める
【感想】
非常に読みやすく、投資初心者から兼業投資家まで幅広く響く内容でした。著者が実践してきたトレード方法が明確で、成功や失敗の実例を具体的な銘柄を挙げて説明しているため、理解しやすかったです。 また、株を買うタイミングを「期待値の計算」で導き出すという手法を初めて知り、大きな収穫でした。 学生時代に学んだ確率の考え方を応用しており、理論的に投資判断を下せる点がとても新鮮でした。
期待値の計算方法:
期待値 =(値下がり時の株価 × 値下がり確率)+(値上がり時の株価 × 値上がり確率)
株価は「損切り・売却予定の金額」、確率は「自分が予想する確率」でOKです。
例:
100円を投資する場合、0円になる確率が20%、200円になる確率が80%と予想するなら
0円 × 0.2 + 200円 × 0.8 = 160円
160円 ÷ 100円(元値)= 1.6 →1以上なら投資してもよい!このように数値で判断できるので、感情に左右されず冷静な判断ができます。
二流投資家である兼業投資家が“限られた時間と資金”で勝負するには、
規模の大きな企業よりも、成長余地のある小型企業を狙う戦略が有効だという点も納得できました。
小型成長株を見つけるポイント:
①小型株…時価総額が「300億円未満」
(※時価総額=株価 × 発行済株式数)
②成長性…過去3~4年のデータで「売上高・利益」が前年より増えているか
③PERの割安性…狙去PERと現在を比較し、割安かどうかを判断
④社長の人物像…オーナー社長かどうか。社長の経営手腕が重要。
→ 会社HPや動画などでチェックすると◎
さらにhobbitが実践したい短期取引をする場合、次のような銘柄がよいとのことでした。
・出来高が多い銘柄
・IPO直後の銘柄
・時流に乗ったテーマ株
「メンタルが9割」というタイトル通り、
株で勝ち続けるためには 技術だけでなく心の姿勢が不可欠 だと改めて実感しました。
数字の裏付け × 冷静なメンタル。
この2つが揃って初めて、投資家としての安定感が生まれる——そんなことを教えてくれる一冊でした。
