叙情小曲集『トロルドハウゲンの婚礼の日』Op.65-6

byグリーグ


難易度:

評価 :3.5/5。

曲紹介

《トロルドハウゲンの婚礼の日》は、ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグが妻との結婚25周年を祝って作曲した作品で、ピアノ曲集《叙情小曲集》第8集(Op.65)の第6曲にあたります。
華やかな和音と舞曲風のリズムが印象的で、祝祭的な雰囲気にあふれる一方、中間部ではあたたかな旋律が流れ、グリーグらしい抒情性を感じられる一曲です。

弾き始めてすぐに感じるのは、冒頭からあふれるような祝祭感です。
力強い和音の連打が続くので、音を大きく響かせつつも硬くならず、むしろ華やかで可愛らしい響きになるよう意識することが大切だと思います。

hobbitは楽譜とは少し異なるペダリングを試し、5・6小節目のスタッカートではペダルを外して演奏しました。
また、最高音のメロディーがしっかり聴こえるように、小指をかなり意識して弾いています。
pp部分では最高音だけを際立たせ、その他の和音は「弾いているかどうか分からないくらいの音量」がちょうど良いバランスでした。

中間部に入ると雰囲気ががらっと変わって、優しくあたたかな旋律なため、流れるように弾くことがポイントです。
「第一楽章、第二楽章、第三楽章があるとしたら、その中の第二楽章を弾いている」ようなイメージを持つようにしました。
旋律は大きく3つのパートに分かれていて、教会での結婚式における「新郎の誓い」「新婦の誓い」「誓いの後の祝福メッセージ」と重ねて表現すると、より自然に感情を込めることができました。

その後の部分は、最後のページ以外ほとんど第1主題と同じですが、fff後のペダリングは独特な指定があるため、ここはぜひ楽譜通りに演奏するのがおすすめです。

全体を通して「お祝いの華やかさ」と「家族のぬくもり」が同居した、とてもロマンチックで素敵な曲です。弾き終わったあとに自然と笑顔になれる、そんな一曲だと感じました。
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